ヘアカラーの皮膚刺激の原因は?

 

ヘアカラーの酸化染毛剤は、使用時に灼熱感やヒリヒリ感、チクチク感といった皮膚刺激を起こすことがあります。美容室でのヘアカラーでも痛かったりした経験はありませんか?今まで実は、このカラー剤によって頭皮に現れる皮膚刺激は、脱色力の強いものほど起こりやすい、と考えられてきました。また、過酸化水素水やアルカリ剤の影響であるとも言われてきました。

ところで、人は首の後ろというのはとても刺激を感じやすいようです。頭皮よりも敏感な方が多いようですが、皆様はどうでしょうか?人は侵害刺激や温度を身体の表面で知覚し、その情報を電気信号化して脳に伝達して、初めて「痛い」「痒い」「熱い」「冷たい」といった感覚を持ちます。皮膚表層で、刺激を引き起こす化学物質や温度が、感覚神経に存在する刺激受容体(レセプター)によって電気信号に変換されるのです。

人の身体には数多くのレセプターが存在し、様々な刺激を感知できるようになっています。例えば唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの刺激によって活性化されるレセプターは、痛みを起こすような高温によっても活性化するのです。

「冷たくて痛いと感じる刺激」や「涼しい温度」としてワサビやシナモン、ミントなど。「温かい温度」や「熱くて痛いと感じる温度」として唐辛子やニンニクなどを感知します。このような中でヘアカラーは「熱くて痛いと感じる温度」として感じられます。そして、その原因はアンモニアにあるのです。そのアンモニアの配合量が多いほど熱くて痛いと感じる刺激が強くなるのです。

またチクチク感というのは主に過酸化水素が原因です。最近のヘアカラーはアンモニアを抑える技術が進化して低刺激になってきていますが、以前の薬ではこのようなアンモニア濃度の高いカラーやパーマ剤が広く普及していたのです。その結果痛みやひどい時にはかぶれることもありました。もちろん今でもこうした事例は決して少なくありません。

では、美容室や市販のヘアカラーの時の痛みやヒリヒリ感は仕方ないのかというと決してそんなことはありません。事前の対処として最も有効なのは染める前にシャンプー剤は付けないことと、濡らした状態で染めることでかなり状況が改善されることがあります。これは刺激から守る人が本来もっているバリア機能のおかげです。ですからカラー剤やパーマ剤で痛みを感じる人は、美容室に行く前には1日か2日頭を洗わない状態で行くことで感じ方が大きく違うのです。